理解されにくい病

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香織はうつ病と言う精神的病にかかってからはうちの家で預かる形になった、でも落ち込みのあまりに食事をとらない、抗うつ剤の副作用で嘔吐、睡眠薬と睡眠導入剤を飲んでも不眠症になる、おまけに自分が覚えてないうちに自分の手首や腕を切ったり、家の窓から飛び降りようとしたりと、とにかく大変。 「香織、落ち着いて?大丈夫やから。」 「大丈夫って何がやねん」 あたしは香織のその言葉に今までの我慢がブチ切れてとても酷い言葉を香織に言ってしまったのだ……。 「こっちはな、あんたの面倒見てあげてる立場やねん、やのに何?好き放題しまくってあたしら家族は学校や近所の人から悪口言われまくりや!!そんなに死にたいならさっさと逝きや!!ウザイわ」 あたしの言葉を聞いて香織はその場に泣き崩れた。 でもあたしは無視。 けど、精神科の先生から色々聞いていたあたしの母が私に向かってこう言う。 「あんたな、かおちゃんに酷い態度ばかり取るけど、かおちゃんの病気は理解されにくい病気や、だから葵が力になってあげ」 あたしは母のその言葉が理解できずに、ただうつ病の本を読みまくった。
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