闇と手を繋いで

第一話 『EDITION NUMBER 』

波に揺られて居場所をとどまらない死体に向かって足を進める。

恐怖心より、近くで覗き見たくてたまらない欲求の方が強かった。
何故なら、きっとソコには僕の複雑な探求心を埋めてくれるキラキラした宝石が散らばっているはずだから。

それを見付けてしまった以上、拾い上げる他無い。