第一話 『EDITION NUMBER 』

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海面に足を入れ、血色を失った無機質な肉体を手繰り寄せて岸辺に上げた。 そして、愛しく愛撫するかのように触れる。 腹部から頭部にかけて、触覚、視覚、嗅覚で吟味する。 そして、穏やかでじっくりと、この探求を満喫した。 だが、ある場所に触れた時に不思議な違和感を覚えた。 それは、後に胸騒ぎに変わり、僕の更なる探求心をくすぶる。
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