第一話 『EDITION NUMBER 』

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僕は時を越えた今も、幼い頃の幻想的な記憶に浸っていた。 ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ 激しい雨音が僕の意識を呼び覚ました。 そして、ようやく甘味の記憶に蓋をする。 聡明になった視界に、漆黒のスーツに身を包んだ大男が映り込んで来た。 男はニンマリと僕に不気味に笑いかける。 見慣れた癖のある口許を歪ませて、クレイジーなオーダーを、いつもと変わらず僕に取ったのだ。
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