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そのかわり、私は彼女と頑張っていくことを決めた
私が毎日毎晩泣いたって、彼女の心臓の穴が塞がることはないんだから。
幸いなことに、彼女の心臓の穴は今すぐに手術したり薬を飲んだりするような病気ではなかった
ただ、泣かせ過ぎることをしなかった
一度だけ泣きすぎたのか、彼女の顔が真っ黒になって私は心臓が止まるかと思うほど痛くてパニクった
その日から臆病な私は彼女と24時間離れることなく過ごした
何処に行くのも連れて行った
だから、彼女は自動車や自転車はもちろん
新幹線や船や飛行機乗った
乗り物に乗った分だけ私たちの思い出がある
彼女が二歳になった今もまだ心臓に穴がある
一生、一緒に自分の心臓と付き合っていかなきゃならない彼女
私も向き合って行くからね
愛してるよ
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