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今は、すっごい高い声を出して歌ってる。
目の前にいるこの人が、絶対に出すことができないような声で。
『大切な人に何も伝えられない
俺の声は、何のためにある?
大切な人を元気づけることさえ
できない俺は、何のために生きている?』
簡単に真似できないように。
俺の唯一の声だから。
『ひとりぼっちの俺は、唄う
話せない俺は、唄う
笑えない俺は、唄う』
サビは、少しだけ音程を下げて悲しそうな感じを意識して。
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