Ⅲ 初仕事

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そして現実。  、 ( ^ω^)(思い出したらムカついてきたからあとでアイツ殴ろう) そう心に決め、天井に触れている手に力を込めれば、蓋が開いた。 丸窓からうっすらと朝日が射し込んでいて、暗闇に慣れていた目を激しく刺激され、少し顔をしかめると、微かに鳥の鳴き声が聞こえてきた。  、 (っω^)(あー、朝だなぁ。) 目を擦りながら小さく呟き、よいせ、と棺桶から出ると、睦月たちはまだ寝ているのか、むにゃ…やら、たこ焼きうまい…やら、猫…やら…。 おまいら寝息と一緒に寝言も漏れてんぞ。 ちょっと可笑しくて、フッ、と笑いをこぼし、顔にかかる髪を後ろに纏め、服をいつものに着替えて伸びをし、寝床である棺桶が置かれていたテーブルから床に降り立つ。 "く( ^ω^)「さて。日課のモーニングティーでも用意すんべぇ。」 というわけでキッチンへゴー。とできるだけ足音を立てずに部屋を出ていった。 その後ろで「たこ焼き神様を崇めたまへッッ!!」と睦月が拳を天に突き上げるのが見えたが、いつものことだったので何も言わない。 どんだけたこ焼き中毒なんでしょうかね、うちのご主人様は。
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