プロローグ

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プロローグ

深い深い森の中のある所に 【スモーリィ村】 というコロボックル達の住む小さな村がありました。 その村はお人形サイズの小さな家が建ち並び、通路には豆犬という、人の子の手のひらサイズの犬の背中に荷物をのせて、そのとなりを一緒に歩いている、とんがり耳にとんがり帽子をかぶった数センチほどの背丈に、走れば速そうな大きな足を持つコロボックル。 他にもたくさんのコロボックルたちが楽しげに、そして忙しなく動き回り、準備を行っている。 その通路をしばらく歩いた先には、コロボックルたちの土地も家もその数十、百倍はある、唯一の『人間』の屋敷がそびえ立っており、この家から朗らかそうな騒ぎ声が聞こえてきた。
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