小さな悲劇

4/5
前へ
/5ページ
次へ
ふと、気が付くと森の中にいた。 何日たったのか分からない。 ただ、歩いて来た。 『―――!!!!』 獣の鳴き声。 見上げると、頭が二つある狼のような体躯の魔物。 とても、大きくて自分などひとのみされそえだ。 魔物の体が銀色に輝く。 ―――怖い 本能に近い部分で、危険を感じる。 逃げ出したいのに、体が動かない。 「・・・・ぁう・・・・・・・・!」 しばらく、声を出していなかったせいか、まったく声がでない。 ――――助けて!
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加