シーン2「告白(バレンタイン)」 斉藤愛華の場合

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とうとうバレンタインが来ましたわ。 皆様浮き足立ってますわね。 私も今日は翔さんに気持ちを伝えようと思ってますの♪ 「おー愛華、今日はまっすぐ帰るのか?」 「翔さん。えぇこのまま帰るつもりでしたわ」 「じゃあ途中まで一緒に帰ろうぜ!」 「はい。私は構いませんわ」 ―帰り道― 「愛華ってさ、好きな奴とか居ないの?ほら今日バレンタインじゃん」 「そうですね。……居ますわ」 「えっ居るの?じゃあ今日渡したとか?」 「いいえ、まだ渡していませんわ」 「えっ愛華帰っちゃっていいのか?」 「はい。大丈夫です」 「ちなみに…誰なんだ?」 「それは…」 「あっ悪ぃ、別に言いたくなかったらいいからな」 「いえ、言いますわ。私が好きなのは、翔さんです」 「えっ…俺?」 「はい。翔さんですわ。前から好きでしたの。返事は急いでいませんから」 「あっうん……」 「急に驚かせてすいません。けどチョコは受け取ってくださいね!」 「あっ…おう、ありがとう」 「ではまた。さようなら」 「これ、どうしたらいいんだ? ドッキリか?」 ―…一人残された翔は少しの間その場から動けなかったとか…―
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