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-母親の病室-
……ギィイイ!
ゆっくりとドアを開け、母親がいる事を確認する。
…母親は深く眠っている。
「お母さん。またお見舞いに来たよ。」
…それでも返事はない。
「……それでね、今日、成人式に参加したよ。話が長くて疲れちゃった。アハハ…」
…流夏は笑ってるのに母親は笑わないまま眠っているだけだった。
「…お母さん…」
いつの間にか涙を流す流夏。
流夏が高校に入った頃に母親の容態がおかしくなった。
『あの子が来る!』
『流夏に近づかないで!』
意味のわからない言葉で言われ…そのまま気を失った母親。
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