120人が本棚に入れています
本棚に追加
『…紗仍…泣くな…わかったから。』
そっと優しく抱き締める。
『…平八郎さん…』
『…わしな…紗仍に謝りたかったんだよ』
『…もう過ぎた話。今は、気にしてないわ』
首を振る紗仍。
『…紗仍。ずっと一緒にいような…』
……神様。どうか…わしらの呪いを解き…自由にしてくれないだろうか?
……………
…わしは、ずっと紗優の成長を見守ってきた…。
純真が急死したのは驚いたが…最も驚いたのは…
紗優のお腹に子が宿っていたこと。
紗優は亡くなった純真とお腹の子の為に、月黄泉村を離れた。
最初のコメントを投稿しよう!