第10話 ~正体~

10/31
前へ
/222ページ
次へ
「……………」 …頼む!そうしないとわしらは悪霊になってしまう。それに寝たきりになっている紗優もそのまま死ぬことになる。 「…嘘は止めてよ!」 …本当だ!!もう時間がない…!お願いだ…… 「……わ、わかった。私が紗茄を殺せばいいのね?」 …ありがとう…紗茄がいる場所は蔵の中だ。…うっ…ううぁああ…!!! 頭を抱える平八郎。 「どうしたの!?」 …あ、が…祠に…ナイフ………ああぁあああ!!!!!!!!!!!!! だんだん紫色に変わっていき… 「…おじいちゃん!大丈夫!?」 顔を上げると白目を剥き、ヨダレを垂らしながらフラりと流夏に近づいてきた。
/222ページ

最初のコメントを投稿しよう!

120人が本棚に入れています
本棚に追加