第10話 ~正体~

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…………ガタァン!! 木偶で作られた人形だった。それに母親も…。 『…嘘でしょ…?』 涙目になる流夏。 『…待てぇええ!!』 『…はっ!今は逃げないと…!』 頭を抱えながら、必死に走った。 どこかに隠れる場所は… …文字がかすれて…読めないまま、あの部屋に入った。 『手術室』と…。 ………バタン…! 急いで、テーブルでドアを塞いだ。 『…はぁはぁ…頭が痛い……』 視界がぼやけてきた…。 『…お母さん…美奈世…私…もうダメみたい…先、お母さんのおじいちゃんと約束したばかりなのに…』 涙を流しながら…目を閉じろうとした。
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