中学1年生の春

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「ねー紗希?うちらもう中学生だし塾とか通った方がいいのかな?」 と、唯から驚きの言葉が出た。 唯は小学校の頃から全く勉強をせず テストは毎回クラス最下位。 勉強する時間が勿体ない、とまで 言っていた唯が塾…? 紗希は少し頭の中を整理した。 「え、私は行く予定ないけど…」 私は自分で言うのもなんだが、 小学校では常に成績上位だった。 特に勉強をするわけでもなく 飲み込みが早いのが自慢だ。 「いいよね紗希はあ、頭いいから。」 「まあね!授業についていけるうちはまだ塾行かないかな。唯は行くの?」 「唯ねぇ、多分行くよ。なんかその塾行く度にポイントが貯まって、お菓子とか最高でディズニーランドチケットもらえるんだって!」 っておい。やっぱり唯だった。 そこ目当てなのね…… と、一瞬唯を馬鹿にした紗希だが、 「え?お菓子?ディズニー?それは塾行くしかないね。」 結局は紗希も唯も同じ。 「やだー紗希本当単純だよね~ いやいやあなたもね…。
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