罪深きモノ

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開戦してすぐの頃は皆家の扉を固く閉じ、怯えながら暮らしていたが一月経ち、半年、一年と過ぎると戦争という非日常をも日常として暮らす様になった アルトリアがナルディア帝国に街中まで攻め入られたのは数回であとは国境付近で争っている ゆえに敵が攻めてくるという感覚はなく、フィーア自身も母を失うまでは戦争の話も何処か遠い世界の話の様に思っていた 戦争をするという事は兵力がいる いかにアルトリアが繁栄を続けていたといえども、常備軍を大量に抱えておくには莫大な費用がかかる そして国民は繁栄の為にも極力損なう事はいかない ならば緊急時に何処から兵力を集めるのか? 傭兵だ 彼らは報酬の為に命をかけるが、常に死と隣り合わせだからか、または守るモノを持たぬからか刹那的な生き方をするモノが多い
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