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奴隷から流れ出る血が鈍く光り、灰色の地面を赤黒く染めている
止めに入った上司はチッと舌打ちして近くの奴隷を呼び寄せた
「おいっ!!こいつを小屋まで連れていけ!!」
呼ばれた奴隷が気を失った奴隷を連れていくと、止めた上司は呆れながら諌めた
「奴隷を必要以上に傷付けるな。少しでも早く皇帝様の要望を叶えねばならんからな」
「申し訳…ありません」
「次からは程々にしておけ」
頭を下げて謝る監守に手を降って仕事に戻るよう指示すると、自分も踵(きびす)を返した
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