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―ドクンッ
「ん?」
ふと違和感を感じて地面を見るてみるが、何も無い
「なんだ…、気のせいか…。」
そのまま歩き始めようとしたが、ハッと足を止めてもう一度地面を見渡す
やはりそこには、土埃にまみれた灰色が広がっているだけで何もない
何も、、、無い?
流れ出た血が跡形も無く消えている―
「…っ!?」
それに気付いた途端、底知れぬ恐怖を感じてひぃぃ、と情けなく悲鳴を上げながら足をもつれさせながら立ち去って行った
その地下深くで昏々と眠るモノが目覚めようとしているなど誰も知らぬまま、運命の歯車がゆっくりゆっくり回り始めていたーーー
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