6人が本棚に入れています
本棚に追加
陽一は中学での輝かしい実績がものをいい、全国3位の私立の名門H校に特待生としてテストも受けずに入学した。
朝練に間に合うように毎朝六時に起き、放課後は夜の八時、九時まで練習し、家にたどり着くのはいつも十時をすぎていた。
家は、風呂と飯と寝るためだけにあるようなもので、自然と父との会話も減る一方だった。
授業中は、日々の睡眠不足を解消するため、机で仮眠をとった。
バスケットをするためだけに高校に通っているようなものだった。
最初のコメントを投稿しよう!