第一クォーター 初勝利

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陽一は中学での輝かしい実績がものをいい、全国3位の私立の名門H校に特待生としてテストも受けずに入学した。 朝練に間に合うように毎朝六時に起き、放課後は夜の八時、九時まで練習し、家にたどり着くのはいつも十時をすぎていた。 家は、風呂と飯と寝るためだけにあるようなもので、自然と父との会話も減る一方だった。 授業中は、日々の睡眠不足を解消するため、机で仮眠をとった。 バスケットをするためだけに高校に通っているようなものだった。
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