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そして10時前になるとチェックアウトし、父親が頼んでくれていたタクシーに乗る
「運転手さん、お願いしますね」
私がそう言うとタクシーの運転手はルームミラーで目を合わし、振り向いて笑顔を向ける
「いやー、綺麗なお嬢さんだね。私は芸能人とか乗せた事あるけど、お嬢さんの方が断然綺麗だよ」
「ありがとうございます」
運転手は車を走り出しても喋り続ける
「この前なんてね、芸能人のほら、最近結婚した…何て言うんだっけ?」
「……」
私は運転手の声をボンヤリ聞きながら景色を眺めた
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