キラーチューン(颯×サトリ)

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『――なぁ颯君…何回だったらいいんだよ』 1回じゃ足りねえよ…最低でも2回。それでも足んないぞ。ってサトリ君は不満そうに唇を尖らせるから。 『あのね、回数の問題じゃないのサトリ君。――ALL or NOTHING(全てか無か)なの。解る?リピートアフターミー。おーる、おあ、なっしんぐ』 おーる、おあ、なっしんぐ。と腕の中で俺の言葉を繰り返すサトリ君が余りにも可愛くて。 こんな提案をした俺だってめげそうになる。 『解ったよ…。じゃあ、今夜が最後なんだろ?』 次が何時か解んないくらい先なら、今夜は俺の気が済むまで颯君のこと眠らせねえぞ…って呟くサトリ君をゆっくり抱きしめたら。 腕の中の、適度に筋肉のついた綺麗な背中は、のびやかに弓形を描いた。 『ぁ…』 溺れるようにまた深く繋がり合う。 指も、脚も、吐息交じりの声も、何もかも絡め合って融けていく。 ――サトリ君の中は温かくて。 疲れてるはずの身体で、それでも俺を何処までも欲しがってくれるんだから、どうしようもなく、愛しい。 『ん…っ、そう、君…』 『サトリ君』 一番奥まで潜るように、思い切り腰を進めたら。 限界まで入ってたと思ってたサトリ君は、更に潜ってきた俺に微かに喘「お――――――ぅい!!」 遠くから聞こえてくる俺への呼びかけの声とともに、 後ろ頭を叩かれる衝撃で、首が前にガクリとつんのめった。 「いでッ!?――は…!!」 しまった。15分休憩でちょっと仮眠を…と思ってた俺は。今日一緒の仕事だったニノに。丸めた台本で思い切りシバかれて叩き起こされたことに気づいた。 「此処はドコ!?私はダレ!?とか言わせませんよ颯さん。しかも『夢オチとか最悪、最後までイかせろよ』とか思ってたら、もう二度と寝言言えないように、失神させるくらいぶん殴ってあげますよ?」 なぁーにが、『りぴーとあふたーみー』ですか!!って。ニノはまたぎゅ、って台本を硬く丸め直して振りかざしたから。とりあえず腕で防御しながら。 「なああああ\(゜ロ\)(/ロ゜)/!!!!聞いてたの!!聞こえてたのニノ!!!」 「バカですかアナタ。俺だってお父さんとお母さんのピロートークなんか聞きたかないっての」 アナタ他で寝てる時にやっちゃダメですからね!今直しておきなさいよ!ってこっぴどく叱られた。
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