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入学式に気合いMAXで臨んだのに10分くらいの簡素な物だった。
俺のやる気を返せ。
そうして学園内の自分の教室に向かう。
因みにこの学園、まるで城のような造形をしている。
慣れていない俺からしたら迷路のようだ。
教室に入る時間まではまだ余裕はあるが、このままだと良くない。
そうしておろおろしそうになった頃、話し掛けてくれた相手がいた。
「あのー……、道がわからないんだけど……」
何ということでしょう。
親切な人かと思いきや、同じような迷子の人だった。
「いや、俺も迷っててな……」
「「………」」
いきなりお先真っ暗である。
どうにかしてこの空気を変えなければ。
「そ、そうだ!自己紹介しようぜ。自己紹介!」
「お、おう。そうだな!」
相手側も空元気というか意図に気がついてくれたようだ。
「俺は、ユージ・ロートスだ。よろしく」
せっかくの異世界だ。名前位いいじゃない。
「俺はフレア・アマルフィだ。よろしくな!」
相手の見た目は赤髪ツンツン、性格は熱血系なのではないだろうか?
元気オーラがバリバリ溢れている気がする。
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