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「フレアは中等部だよな?」
「そうだ」
つまりこのままだといきなり迷子になるような恥ずかしい奴らという烙印を押されてしまう。
「あー……、これからどうする?」
いきなり核心を突いてくるフレア。
というか……。
「まずは人を探そうぜ」
困ったら人を頼ればいいんだよ!
そうして、自分が本当に通ったか分からない道を戻っていく。
そうすると、茶髪でツインテールの低身長な女の子が見えた。
初等部の子かな?
「あのー!」
うおっ!?
隣でいきなりフレアが大声を出すからビビった。
もしかしたら初等部の女の子が迷子になってるんじゃ……。
まあ、俺もフレアに付いていく。
「なによ。切羽詰まった声して、迷子じゃあるまいし」
初等部?の女の子にいきなり図星を突かれて汗をかきはじめるフレア。
こいつ、嘘つけないタイプか。
まあ、俺は余裕で会話を繋げる。
「悪いんだけど中等部の教室の場所教えてくれない?というか、できたら案内してくれると嬉しい」
「はあ?
本当に迷子だったの?
仕方ないわね、私も今から行くところだし付いて来なさいよ」
助かった。
そしてこの子初等部じゃなくて中等部だコレ
失礼な事しちゃったかもしれん。
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