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「みんな回ったか?
なら、自分の手にした結晶に意識を集中してくれ」
そうして、手にした結晶を握りしめ、目をつぶり、なるべく意識の中心に持っていけるようにする。
そして結晶が溶けたような気がして、次いで腕に染みるような感覚。
目をあけて自分をみると、右腕が黒曜石のように変質し赤いラインが走っている。見た目からの硬さは金属より有りそうだ。
色がかなり中二心をくすぐるが形は人の腕とかわりなかった。
「それじゃあ、魔装が出来た者からこっちに来い。型を教えてやるし、どんな魔装か教えてやるから」
型というのは融合型とか装備型とかそういうのだね。
因みに装備型と融合型とでは融合型の方が珍しいらしい。
そして先生の言葉から、装備がどんな力か解るのかな?
先生が先生たちに言葉少なく要点を伝えていき、俺の番になる。
「それは見た目通り融合型だな。
その魔装からは斬撃のイメージが伝わってくる。
ある程度使えばまた形をかえるかも知れないな」
「斬撃……」
人がいない方向に刃を意識しながら腕を振るう。
すると腕を振った先の壁に斬撃が走った。
「使い方も理解出来ているようだな」
「はい、やってみたら出来ました」
斬撃が飛ばせる腕。
多分これは片鱗で、もっと使えば更なる力があるのだろう。
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