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これ、どうしたら戻るんだ?
真っ黒な自分の腕を見ながらそう思う。
「なに?あんた融合型だったんだ。ていうかその腕目立つわね」
ティナが話し掛けてきた。
その手に持ったのは偃月刀だった。
偃月刀とは、偃月、つまり半月を表した長柄武器。大刀(片刃の湾刀に柄をつけたような武器)の一種だ。
というか返事を返さなければ。
「そうだよな、この腕目立つ」
「目立つと思うならしまえばいいじゃないの」
「どうやってしまうか教えて欲しいな~なんて」
「はあ?そんな事も知らないの?
単純に武器をしまうイメージでいいのよ。それ位知っときなさい!」
「なんだ、そのまんまか」
そうして肩の方から元の腕に戻っていく。
「じゃあ、魔装作りおわったけど、これからどうするんだ?指示聞いてる?」
「帰ればいいらしいわよ?」
「そっか、じゃあ帰ろ」
「待ちなさい」
「何すか?」
「……寮の場所分かるの?」
「……教えてティナ様」
そうしてティナと行動する事になりました。
そしてそれが原因であんな事になるとは思いもよらなかったのである。
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