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その後、ガブリエルから教えてもらった道順をたどるように進むことでどうにか到着いたしましたが、どっぐふーどという物は思ったより種類が豊富なようです。
「何を選んだ方が良いのかしら」
ガブリエルに電話して聞いてみるのも有りですが、何度も電話したらまた怒鳴られそうです。耳がキーンとなるのはこりごり。どうしようかと思い詰めていると、生気の無い初老の方が商品を棚に入れているのを見ました。
この方に聞いてみようかしら。
「んで、その結果がコレと」
生ゴミでも見るように商品を一別した後、巨大ハリセンでワタクシの頭をぶっ叩きましたの、一体どこから持ってきたのでしょうそのハリセン。
そんなことより。
「痛いですわ、ディーブイは犯罪ですの」
「何がDVよ、アンタこの商品見て何とも思わなかったの?」
ドスの効いた目つきで買った商品を指さしたので、なぞるように見てみましたが……そこには、超高級とどっしりと正面に書かれており、愛くるしいペットがこちらを見つめている写真がプリントされています。ついでに子猫用と書かれていますわね。
「あらまあ」
人間、誰にでも間違いはあるということを才気溢れるこのワタクシが体現するとは、珍しいですわね。
頭ひっぱたかれましたわ。
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