―――はじまり―――

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「はぁっ」   「はぁっ」   「はぁっ」   闇の中 前も後ろも わからない。 自分は 一体どこに いるのだろう。 怖くて。 怖くて。 怖くて。 力が抜けそう。 でも 走らなければ いけない。 立ち止まったら【アレ】に捕まってしまう。 出口は どこ? グニャッ 「きゃっ」ドタッ 私は何かを 踏んで崩れるように 転んだ。 「はぁっはぁっ」 力が出ない。 立たなきゃ…… 「!!!!」 心臓の鼓動が高鳴る。 ドクンッ 『見たらダメ』 ドクンッ 自分に言い聞かせる とは裏腹に私は 後ろを 振り向いた。
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