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「!!!!!」
朝………だったハズ
心臓を 力強く殴られる衝撃
広がる
目の前の
闇
ドッ…クン
「なんでぇ…?…」
ドック ドック ドック ドック
心臓が 凄い勢いで 高鳴る
動けない
ドアを閉めてしまう事も出来ない
何故なら
何も 見えるハズがない暗闇が 動いているから…
『動かなきゃ』
『動かなきゃ』
『動け』
『足 動いてっ』
近付く
見えない闇
ドッ ドッ ドッ ドッ
息も まともに 吸う事が出来ない
体 全部が心臓みたい
「はっはっはっ」
心臓の鼓動が早すぎて
…苦しい
闇が 動く 闇が
近付く!!!
「何してるの?」
はっ
私は ゆっくり 振り返る
「お…かぁ…さん?」
震えた声で 私は 確かめる
「何してるの?忘れ物とりに来たの?」
「ううん。違う。違うの」
何だったの?
「や~ね~。早く行きなさい。遅刻するわよ。」
そう言って お母さんは 居間の方へ消えて行く。
私
ドアを 開けたハズよね?
ドアノブを握ったまま
立って 寝てた?
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