――時の輪廻――

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ガバッ 「はぁはぁはぁ」 冷や汗をかきながら息を切らしている 少年シオン・クラウンは、十年前の事を夢で見ていた。 シオン「ぬぁ!もうこんな時間だ!また、師匠にどやされる!」 シオンは、今ある村の宿に泊まっていた。 何故か、それは、師クロウ・ディーマンが世界を旅する退魔師だからだ。 退魔師とは、その名の通り『魔を退ける 者』の事である。 そして、クロウに拾われたシオンは、師弟の関係として、旅を共にした。 師クロウは、別の宿に泊まっており、集合時間を決めていた。 普段物事にルーズなくせに時間には、厳しい。 シオン「チクショー!なんで時間にはルーズじゃねぇんだよ!」 シオンは集合場所に走った。 ……………………… クロウ「チッ あの野郎、時間とっくに過ぎてんのに何してやがんだ!あの馬鹿は!」 クロウは苛立っていた。 …………………… シオン「みっ見えた!」ダッダッ ガッ ズシャァァァ シオン「おぶぅぅぅ」 何故、シオンがこけたのか。それは、単純にクロウが足をかけたのだ。 シオン「なにしやがるんですか!馬鹿師匠!」 シオンは、キッと睨みつけ言った。 クロウ「ほぅ‥集合時間に遅刻してきた奴が、俺に馬鹿だと? 逆にお前が馬鹿なんじゃないか?えぇ?」クロウは銃を構えた。…… シオン「すいませんでした!」 クロウ「これに懲りたらもう二度と遅刻なぞすんなよ!」 シオン「はい!」 そして、二人は依頼人の所に向かった。 …………… シオン「へぇ 大きな家ですねぇ」 クロウ「無駄口叩いてんじゃねぇよ。ほら!行くぞ」 そして、依頼人の家に入った。
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