足りないピース

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「あの…涼さん… 何で俺の事、さっきメシアって呼んだんですか?」 涼はもう一度俺を見てクスっと笑った。 「メシアって意味知らねぇのか?」 「…はい…」 涼はポケットからタバコを出して箱から直接くわえてから言った。 「救世主って意味だよ」 「…え…?」 「お前は、俺と瑞希の救世主って意味。 だからお前に俺の命の欠片もくれてやったんだよ。 いい加減に解れよ少年」 瑞希の部屋のドアを開ける、涼の背中を見つめながら俺はどうしても足りなかったピースを見つけた気がした…。  
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