3231人が本棚に入れています
本棚に追加
「涼さん!!」
俺は涼の胸から次々と溢れ出す赤い命の欠片を手で押さえた。
「…桔平…
もう…瑞希、返さなくていいや…」
「涼さん!!」
「…お前は…
やっぱり…メシアだな…」
「涼さん!もう喋らないでくれ!」
「…俺と…瑞希の…
…救世主だよ…」
「誰か救急車呼んでくれ!!」
俺は大声で叫び続けた…。
「 じゃあな…桔平…
…瑞希を頼んだぞ…」
俺の腕の中で急にガクっとした涼の背中に片方だけの天使の翼が見えた気がした…。
最初のコメントを投稿しよう!