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薄く化粧をされた瑞希は…
少し微笑んでるように見える。
俺は瑞希を幸せにしてあげれたのかな?
拾われた野良猫は…
飼い主の心を癒してあげれたのかな?
お前が最期に言ってくれた
『出会えて良かった』
その言葉だけで俺は幸せだったよ。
結局、さよならなんて言葉は最後まで言わなかった瑞希に俺はそっと囁いた。
「瑞希…さよなら…
またいつか会おうな…」
「桔平、最後まで良く頑張ったね」
優斗と一緒に駆けつけてくれた美優が俺の肩を優しく叩いた。
「後は、俺と美優が手伝うからお前は心配すんな」
そう言ってくれる優斗に救われる。
ひとりじゃ何も出来そうになかったから…。
自分を支えてくれる人たちの存在の大切さを身に染みて感じる。
俺も…
少しは瑞希を支えてやれたのかな?
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