野良猫より愛を込めて

目には目を

月曜日、俺は駅でアイツを待っていた。

そう、俺の腹に仕上げの蹴りを落としたアイツ。

思った通りにあのバカ女の肩を抱きながらアイツがこっちに歩いて来る姿を見つけた。

「よお、的場亮輔さん、こないだはどうも」

俺が声をかけると、的場亮輔は急に顔色を変えて女をほったらかして逃げ出した。

俺はすぐさま追いかけて、ヤツの背中に蹴りを入れてやる。

「…なんだよ！てめぇ！」

地面に倒れ込んだ的場亮輔は、ビクビクしながらも俺を威嚇して来る。

一人じゃ何も出来ねぇくせに…

俺は的場亮輔の胸倉を掴んで言ってやった。

「ちゃんとお礼言いに来ただけだろうが」

俺は怯える的場を冷酷に殴り、何度も足で踏みつける。

俺を殺れるもんならやってみろ。

てめぇごときに殺られる俺じゃねぇ。