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「真剣に生きろ」
本当は下田の言葉が俺の胸にズキンと響いてた。
瑞希は…残りの時間を真剣に生きる気はあるんだろうか…
ふと見ると俺を不安そうに見つめる美優。
…ゴメン美優。
俺、今お前の事考えてやる余裕ねぇや…。
結局その日、俺は一日中瑞希の事を考えていた。
学校を終わってから俺はまたあの表札のない部屋のドアをノックする。
「おかえりメシア…」
気怠そうにドアを開けた天使が俺を招き入れる。
「だたいま…」
反射的に言った俺の言葉に瑞希が微笑んだ。
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