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「学校行って来たんだ。エライね」
俺の金髪をクシャクシャ撫でる瑞希の手を俺は掴んだ。
「ねぇ…瑞希サン…何で俺を拾ったんだよ?」
瑞希はクスっと笑ってこう言った。
「メシアは私と同じ目してたから」
「はっ?」
瑞希は、空いていたもう片方の手で俺の頬をそっと撫でて微笑んでいる。
「どういう意味?」
「メシアなら…私の命の欠片をあげてもいいかなって…」
「意味わかんねぇんだけど」
再びクスっと笑った瑞希は、立ち上がって俺の手を引く。
「…餌…あげるからおいで…」
怪しい瞳で俺を呼ぶ…。
俺はその瞳に吸い込まれるように、その手に引かれてベットに横たわった…。
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