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瑞希は今日も俺に餌を与える。
いや…
与えられているのか食い尽くされているのか解らないくらい俺は瑞希のカラダに溺れて行く…。
…命の欠片…
それが何なのか…
教えてよ瑞希サン…
「メシアいい子でいてね」
ベットに横たわる俺の頭を優しく撫でて、瑞希はまた仕事に出て行った。
拾った野良猫に飼い主が求めるものは何なのか…
ひとつだけ気になってるのは…
涼に抱かれて、泣いてた瑞希。
あの涙の意味は…
考えれば考えるほど解らなくなる事ばかりで。
涼が言った通りに俺は瑞希に感情を持たない方がいいのかもしれない。
ただ…今飼い主がはっきり求めてるのは俺のカラダだけなんだ…。
俺はベットから起き上がってシャワーを浴びた。
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