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「涼さんは…瑞希サンをどう思ってるんですか…?」
俺の質問に涼はまたクスっと笑った。
「瑞希はな…俺がガキの頃からずっと守って来た女だよ」
「え?」
「同じ保護施設で育ったんだ」
「…………」
「お互い親に虐待されてな…
俺と瑞希はいつも同じ目してたよ。
感情なんてなくて誰も愛せなくて…
そのクセ本当はどこかで愛情求めててな。
瑞希にはお前も同じに見えたんだろ。
だからアイツがお前拾って来た時、俺は解ったよ。
瑞希は自分のわずかに残ってる愛情ってやつを、お前にくれてやるって思ったんだろうってな」
「…涼さんは…それでいいんですか?」
俺の質問に涼はじっと俺を見つめた。
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