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「二度と俺の女に手ぇ出すなよ!」
不敵に笑ったコイツに、仕上げに思い切り腹を蹴られた。
「ふっ…てめぇの…ゲフッ…女に抱いてくれってせがまれ…グフッ…たんだってーの…」
俺は血を吐きながら笑ってやった。
いきなり後ろから5人かがりでやられたら、さすがの俺でもこうなるし。
「せいぜい強がり言ってろよ、倉橋桔平さん。
次に会った時はアンタのその綺麗なお顔にキズつけてやるからな」
「ゴホッ…」
捨て台詞で去って行く奴らの背中を見つめながら俺は再び血を吐き出した。
「あー…痛ぇ…」
空から落ちて来る雪を眺めながら俺の意識は遠のいていった。
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