不安

4/6

3231人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
長かった週末が開けて 俺は着替えを詰めたバックを持って学校に行った。 学校が終わったら、少しでも早く瑞希に会いたかったから。 着替えが入ったバックを見て 美優も俺が他の女の所に転がり込んでる事は百も承知なんだろう。 「桔平…もしかして好きな人出来た?」 そう聞いて来たけど、俺は返事をしなかった。 これ以上美優を傷つけたくなかったから…。 夜に備えて昼寝してる俺を強引に起こした優斗が言って来た。 「桔平、的場亮輔がまた変な動きしてるらしいから気をつけろよ」 「は?まだアイツ懲りねぇのかな?」 「なんか桔平の大切なモノを壊すとかって言ってたらしいぜ」 「大切なモノ…?」 「お前が転がり込んでる女…だったりして…」 「え?…まさか…」 俺は急に嫌な予感を感じて、バックを持って学校を出た。 瑞希に…何かあったら… 俺は必死に走り出した。
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3231人が本棚に入れています
本棚に追加