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瑞希の部屋に戻ると、瑞希が作った晩メシが3人分用意されていた。
涼と3人で食べる食事は少し微妙な気分だったけど、瑞希が本当に嬉しそうに笑ってたから俺もなんだか嬉しかった。
「瑞希、心配かけてゴメン」
「ううん、桔平が無事だったから私はそれだけでいいのよ」
「俺のおかげだろ?ビールくらいつけろよ」
涼さんが不満気に言うのを瑞希と一緒に笑った。
「まぁ、あの的場って男はしつこそうだから、お前もしばらく気をつけろよ。
俺もちょっと動いておくから」
そう言って涼は帰って行った。
「瑞希…涼さんの事…ありがとな。
俺…ホントにお前の事、大切にする」
俺の言葉に瑞希はニコっと笑って、俺の唇にキスをした。
「桔平…もうひとつ…
あなたにきちんと話さなきゃならない事があるわ」
「ん?何?」
「私の病気の事…」
俺は瑞希をじっと見つめた。
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