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「…俺の大切な人」
俺の言葉に美優の顔が引きつったのが解った。
「…桔平…もう…美優の事…いらないの?」
「…美優…ゴメン…」
「その人と…結婚とか考えちゃってるわけ?」
「…いや…それはたぶん出来ないと思う」
…だって瑞希はあと1年しか生きられないから…
美優はニコっと笑って言った。
「じゃあ私、待ってる」
「へ?」
「桔平が瑞希に飽きるまで待ってる」
「…いや…それは…」
「桔平が私とこうなってからいったい何人の女とヤったのよ。
私はそれくらいへっちゃらになっちゃったもん。
私はいつもここにいるから…
桔平が疲れたら、いつでも帰って来ていいよ」
…笑って言う美優と涼が重なった気がした…。
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