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結局美優に押し切られたみたいな気分で俺は美優の部屋を出て瑞希の部屋へ帰って行った。
「ただいま瑞希」
「おかえり桔平」
部屋に戻ると、なんだか瑞希の顔色があまり良くなかった。
「瑞希、具合良くないのか?」
「うん…なんか今日はイマイチね。
でも昨日休んじゃったから…今日はお店出ないと…」
「無理すんなよ?」
「大丈夫、あまりひどかったら途中でヌケるから」
「じゃ今日は俺が晩メシ作るよ」
俺は制服から着替えてキッチンに立った。
「大丈夫なの?」
俺のおぼつかない手つきに瑞希が不安そうに覗き込んでる。
「うるせーな、座ってろ」
「…はいはい」
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