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卒業したら同棲…
とは言っても、卒業前の今も毎日俺は瑞希の部屋で眠って、学校へも瑞希の部屋から通っている。
例え1分でも1秒でも、瑞希と一緒にいられる時間を無駄にしたくなかった。
明け方に帰って来る瑞希を、俺はベットの中で包み込んで迎える。
「おかえり瑞希」
「ただいま桔平」
明るくなり始める空を感じながらも俺は瑞希を揺らし始めた。
「瑞希…愛してるよ…」
何度その耳元で囁いても足りないくらい俺の気持ちは瑞希の愛しさでいっぱいになってるのに。
「桔平…んっ…もっと…っ…あっ…」
瑞希の命の欠片を繋がる部分から注入されて、俺はどんどん瑞希に溺れて行く。
俺は…本当に最期に瑞希を涼さんに返せるんだろうか…。
俺の与える刺激に、こんなにも激しく反応してくれる瑞希を…
「瑞希…俺の事…愛してる?」
激しく揺らしながら聞いた俺の言葉に、瑞希はただ声にならない声を上げる。
決して瑞希が言わない言葉…
「桔平、愛してる」
命の欠片をくれるのとその言葉は別なのかもしれない…。
それでも俺は瑞希を愛していた…。
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