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「えー今日から入った倉橋桔平君です。
キャストの皆さんも慣れるまで不都合あるかもですがよろしくお願いしますね」
オーナーに促され出勤して来たキャストの前で挨拶させられる。
「倉橋です。
よろしくお願いします」
頭を上げると、瑞希がニコニコ笑ってる。
「倉橋って…あの倉橋?」
何人かのキャストがヒソヒソと話してたけど俺は聞こえないふりした。
なんかやりずらい…
だけどこれも瑞希の為だ。
「じゃ倉橋、開店準備の続きやるぞ」
小田に言われ俺は、予約客のリストを見ながらボトルの準備をして
料理の運び方やグラスの運び方、灰皿の替え方など細かく説明される。
「まぁ最初はキャストさんに多少苛められるだろうけど気にすんなよ」
笑って言ってくれる小田に少し緊張がほぐれる。
「じゃ、開店しまーす。
キャストの皆さんよろしくお願いしまーす」
店長の掛け声で店が開店した。
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