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「瑞希さんがどうかしましたか?」
俺は表情を変えないように気をつけながら瑛梨香に微笑んだ。
「何とぼけてるの桔平くん?
No.1の私にそんな嘘は通用しないわ」
ふふっと笑って俺の唇に瑛梨香の唇が触れる…。
「私ね、瑞希と桔平くんが一緒に暮らしてる同じマンションに住んでるのよ…?」
…え?
「だからいつも桔平くんが帰って来る姿、窓から見てたのよ。
…解るわね?
今日は瑞希の部屋じゃなくて私の部屋に来て」
そう言って、瑛梨香からメモを渡された…。
そのメモを握りしめながら、俺からスッと離れて控室を出て行く瑛梨香の背中を見つめて俺は呆然としていた。
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