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瑞希と呼ばれたあの人がぐったりした姿を見届けたあと、昇り龍に白いスーツをまといながら涼という男が俺を見下ろし言った。
「お前、どこのモンだ?」
「…いえ…まだ俺学生っすから」
「ふぅん…いい目してんな。
でも瑞希には手ぇ出すなよ。
この女は俺のモノだ」
そう言って俺の金髪をクシャっと撫でて部屋を出て行った。
俺はベットの下で裸のまま横たわる瑞希に視線を落とす。
…泣いてる…。
そこには涙をポロポロと零しながら宙を見上げる瑞希がいた。
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