天使か悪魔か

7/14

3231人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
「…何で泣いてんの?」 俺はベットに横たわったまま天井を見上げて瑞希に言った。 「野良猫さんには関係ないわ」 「ふぅん…じゃ聞かないでおく」 瑞希はクスっと笑って涙を拭くと、そのまま俺の上に重なって来た。 少し火照った真っ白い肌が俺の視線を釘づけにする。 「君に名前つけてあげなきゃね。 ………メシア… 君の名前は、今日からメシアに決めたわ」 そう言って瑞希は俺のベルトを外し始める。 「…ちょっと…何する気だよ?」 俺は慌てて起き上がろうとしたけれど、体全体に走る激痛に再びベットに倒れ込む。 「…メシアに… ………餌あげる」  
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3231人が本棚に入れています
本棚に追加