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「…何で泣いてんの?」
俺はベットに横たわったまま天井を見上げて瑞希に言った。
「野良猫さんには関係ないわ」
「ふぅん…じゃ聞かないでおく」
瑞希はクスっと笑って涙を拭くと、そのまま俺の上に重なって来た。
少し火照った真っ白い肌が俺の視線を釘づけにする。
「君に名前つけてあげなきゃね。
………メシア…
君の名前は、今日からメシアに決めたわ」
そう言って瑞希は俺のベルトを外し始める。
「…ちょっと…何する気だよ?」
俺は慌てて起き上がろうとしたけれど、体全体に走る激痛に再びベットに倒れ込む。
「…メシアに…
………餌あげる」
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