始まり

4/5
前へ
/5ページ
次へ
でも、働きたくないなんて ニートみたいで嫌だった ニートみたいな考えを持った 人間だと思われるくらいなら なんとかありつけたこの仕事に しがみつくより他にない グラスに残っていたワインを 一息に飲み干すと、 真実の身体を労るふりをして そのまま解散した おぼつかない足どりで 部屋に帰り、電気をつける 壁にかかったスーツが 威圧感を与える 就職先決定おめでとう、と 母が買ってくれたスーツだ
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加