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朝
嫌みのように太陽が明るい。
鳥が鳴いてるだろう。
俺はイヤホンで音楽を聴きながら、
汚れた制服を着て家路につく。
彼女からメールが来たのは一昨日だ
「明後日ライブだよね?なっちゃんとるんちゃん達と行くから!頑張ってね!チケット代いくらするの??」
「800円だけどいらないよ、来てくれるだけでいいから!」
「前と一緒ね、分かった!面白くなかったらお金返してもらうからね?笑」
「きつ~。けどほんとにいらないよ?誰からも取ってないし。」
「いいの!お金出さないとせっかく頑張ってるのにありがたみがないから!じゃ頑張ってね!!」
「分かった!じゃあね」
こんな短いメールでも、うきうきしちゃって、メールが終わったらそれをする前より何か失った気分になる。
家に着くと適当な物を食べて、シャワーにも入らずに布団に潜り込む。携帯のアラームを15時に設定して、眠りにつく。
今日は、昼も忙しいからな。
その時、滅多になる事のない着信音が鳴る。
「今日くるみも来るから!チケットもう一枚お願いね!」
「あいよ。」
今日、彼女に会えると思ったら、
なかなか寝つけないなぁ。
それでもバイトで疲れた体は
すいすいと眠りに落ち込んで行く。
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