王の候補

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 「うおおおおおお!俺も強くなりてえ、王になりてえよ!!」 「お前その漫画本当に好きだな。崩前(崩壊前の日本)では大ヒットしてたらしいけど今読んで楽しんでるのお前くらいだよ。」 「ああぁ。海賊王になりてぇ!!」 「なればいいじゃん。いや、現代じゃ海賊と言わず世界を統べる王にだってなれるさ。」 「校長にも勝てないのにどうやってなるんだよー!」 「黙れ。死ね」  日本が壊れとき、多くの人が殺し殺された。崩前社会で生きていた大人はその環境の変化に対応しきれずほとんど死んでしまい日本の人口は若者が占めている。 親のいない家はもはや自分の居場所ではなくなり若者は学校へと集うようになった。一人で行動するのは危険なこともあり、クラスメイトや友達と学校で暮らす新社会が出来上がっていったのだ。 漫画を読んでいた小泉界河と、一緒にいた甘田新七は神奈川県隅戸小学校グループに所属している。隅戸小の校長は18歳の青年である。 学校グループの長は校長と呼ばれ、他にも強さにより副校長や先生もいる。
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